ふぶき使いの、ふぶき使いによる、ふぶき使いのための記事。
なぜこんな記事を?
いきなり私事ですが、自分が最初に育成したパーティはユキトドで、それ以降初めてダブルバトルを始めた時も、過去作の対戦をするときもふぶきを愛用しております。しかし現代ポケットモンスターにおいては、カプ・レヒレやガオガエンといったポケモンやダイストリームのような天候操作技によってお手軽にふぶきを対策できる要素が多く、正直勝ちが正義の息苦しいVGCという場においてはTPOに反した戦術、KYと揶揄されるものでした。
しかし今作、雪によるこおりタイプの強化と、テラスタルという苦手な相手へのマジレス手段を手に入れたことで、対策が薄いと簡単に負けてしまうほどふぶきが力を得てしまいました。今やポケモン対戦において重要なファクターの1つです。
今回はふぶきという技について共通認識を確立し、勝てないからとふぶきを使うのをやめる人、無益な運負けツイートでTLを汚す哀しきモンスターを少しでも減らすため筆を執りました。
ふぶきアタマを作る
意味が分からない造語ですが、簡潔に言うとふぶきを使うためには普段とは少し違う思考回路が必要になるので、使う側も対策する側もこれを理解していなければなりません。まず、ふぶきという技は「全体に強いねむり状態を押し付ける技の中で最も威力が高い技」という認識を持つのがスタートです。要するにダークホールです。もちろん選出画面であまりにも通りが悪ければ選出を避けるべきですが、サーフゴーやヒードランといった半減だが凍り状態に耐性がないポケモンにおびえる必要は全くありません。凍らせてから裏のポケモンでダメージをとればよいのです。しおふきだと思って押すべきではありません。
ではなぜ、より期待値の高い各種催眠技ではなくふぶきを採用するのか(差別化)というと、単純に火力と一貫性があって倒せる奴は倒せるからです。このゲームで硬派なスタンダードパーティを組もうとすると、ランドロスのようなじめんタイプ、ひこうタイプを採用する場合が非常に多いため、そもそものふぶきという技が一貫しやすいです。眠らせても起きる可能性がある催眠技と違って、倒したランドロスがいきなりゾンビのようによみがえることはありません。
さっきと言ってることが全然違うご都合主義ですが、やってる側が楽しければそれでいいのです。ゲームは楽しくやるものですから。
ふぶきを通すための相方選び
さて、ふぶきの強みが分かったところで、逆に分が悪い相手を考えましょう。上記の内容を踏まえると、凍り状態に強くダメージも取れない相手が最も厳しいです。察しの良い方はお気づきだと思いますが、最も厳しい相手はこおりタイプです。凍り状態になることもなくふぶきでダメージも取りづらく、こちらが展開した雪にただ乗りされてしまいます。
次点で厳しいのはほのおタイプです。ふぶきに耐性を持っていて且つこちらを倒す力を持っています。特にガオガエンのようなフレアドライブを覚えたポケモンは凍り状態を解除してくるので、こおりタイプのポケモンよりも手強いかもしれません(逆に行動をフレアドライブで固定できるから後続の後投げ安定ではある)。
その他で厳しい相手ははがねタイプ、古来からの宿敵バンギラス、特殊方面の対面性能が高いハバタクカミやウツロイド、味方の凍り状態を解除してくるクレセリアあたりです。カプ・レヒレやにほんばれボルトロスも面倒なことには面倒ですが、ふぶき使いがサブウェポンで処理できる範疇のポケモンなので、荒らされすぎないようにだけ注意しておけば基本的には問題ありません。
いよいよ本題に入りますが、この手のポケモンに強い相方を列挙していきます。
かくとうタイプ
はがねタイプ、こおりタイプ、バンギラスに強く、そもそもこおり技とかくとう技は攻撃補完がべらぼうに優れています。れんげきウーラオスはサーフゴーとヒードランに強く、いちげきウーラオスはクレセリアに強いのもポイントです。
みずタイプ
ほのおタイプ、はがねタイプに強いふぶき使いとしての採用はもちろん、相手の雨にただ乗りして圧力を与えることができます。気まずいみずタイプのミラーをユキノオーやフリーズドライが解決してくれるのも好都合です。
でんきタイプ
主に対雨パーティで活躍します。雨パーティ側のふぶき崩しの目標はユキノオーを後投げさせてそこにトルネロスやペリッパーでひこう技をかぶせて天候を取ることなので、雨エースとトルネペリッパーの両者に圧力をかけるでんきタイプは優秀な相方です。
はがねタイプに強いのも特徴です。
ほのおタイプ
こおり、はがねタイプに強く、相手の晴れにただ乗りして圧力をかけることができます。ハバタクカミに強いのも特徴です。特にヒードランやヒスイウインディといったほのおタイプのミラーマッチにおいて明確な回答を持っているほのおタイプはふぶきと相性がいいです。
ハバタクカミ
にほんばれに対する牽制ができ、クレセリアやとつげきチョッキテツノカイナを殴れるので痒いところに手が届きます。こだいかっせいを持っているポケモン全員相性がいいのかもしれませんが、現状こいつ以外採用しようと思ったことがないので、ふぶきとの相性は古代パラドックスポケモンの中でも群を抜いている気がします。
ガブリアス
対バンギラス最終兵器です。ほのお技に後投げできる貴重なじめんタイプで、ほのお、はがねタイプに強いです。ふぶきと組むガブリアスはすながくれ安定ですが、ウーラオスというポケモンの存在があまりにも大きいので現状さめはだの方が発動回数は圧倒的に多いです。
一番言いたいこと
ごちゃごちゃと書き並べましたが、これはあくまで私の主観(私なりの楽しみ方)でしかありませんし、結局一番言いたいのはふぶきを楽しく撃てればなんでもいいってことです。先日TwitterのTLで「ふぶきの使い方がわからない!弱い!」というつぶやきをいくつか見かけました。また、今に始まったことではありませんがポケモン界隈のTLは数々の罵詈雑言で溢れています。ゲームは楽しんでなんぼなのにこんな地獄絵図は正直うんざりします。
今回の記事の内容に共感できない方は正直ふぶきを使うのに向いていないと思いますし、ふぶきで凍らせて勝っても嬉しくないと思うので使うべきではないと思うのです。しかし、ふぶきを少しでも「楽しそう!」と思ってくれたり、「こおりタイプが大好きだからふぶきで勝ちたい!」と思ってる方々が、「使い方がわからないから楽しくないしやめる...」「凍らせたら運勝ち野郎って言われた...」と悲しいツイートをするのが私には耐えられませんでした。
この記事で、楽しくふぶきを使える方が一人でも増えることを願います。
読んでいただきありがとうございました。